「緊張型頭痛は鍼灸でよくなる?」
「薬を飲んでも良くならないけど、鍼なら治る?」
こんにちは!吉祥寺メックス鍼灸院の佐藤です。
緊張型頭痛は頭・首・肩などの筋肉の過緊張でおこります。
鍼灸治療は凝り・筋緊張に対して非常に効果的で、緊張型頭痛の症状を改善することが期待できます。
- 緊張型頭痛は鍼灸で改善が期待できる
- 緊張型頭痛は筋肉が凝っているせいで起きる
- 首・肩こりが強い場合には特に鍼がオススメ
「緊張型頭痛」は
鍼灸で緩和・改善が期待できます
目次
緊張型頭痛とは
緊張型頭痛は頭痛の中で最も多い頭痛のひとつです。
頭の周りや首・肩、背中にかけての筋肉が過度に緊張することで起こる頭痛です。
頭を締めつけられるような痛みが特徴です。
鎮痛薬の飲み過ぎで薬物乱用頭痛に移行してしまうと頭痛が悪化するため、薬の飲み過ぎには注意が必要です。
緊張型頭痛の原因
最大の原因は筋緊張(こり)ですが、以下のようなことも原因となります。
- デスクワーク・PC作業・スマートフォン
- 首・肩こり
- 眼精疲労
- 睡眠不足
- 頸椎症・ストレートネック
- 顎関節症・歯ぎしり・食いしばり
- 精神的ストレス
特に、心身のストレスが大きい場合には痛みを感じやすくなるため、環境の変化や過労なども引き金となり得ます。
緊張型頭痛に対する鍼灸治療
鍼灸治療では薬物療法(鎮痛薬や筋弛緩薬)が効かない場合でも改善が期待できます。
緊張型頭痛の方は、ほとんどの場合首・肩・後頭部・側頭部の筋肉が凝り固まっています。
鍼灸治療は部分選択的に筋緊張を緩和させることが容易にできます。
筋肉が凝り固まっているせいで起きる頭痛ですので、鍼灸治療は緊張型頭痛に対して非常に効果的です。
「頭痛の診療ガイドライン2021」で鍼灸治療は推奨
日本神経学会、日本頭痛学会、日本神経治療学会監修の「頭痛の診療ガイドライン2021」では以下の緊張型頭痛に対しては鍼灸治療が推奨とされています。
医療における「ガイドライン」とはエビデンスの中では最高峰のものであり、科学的根拠に基づき治療法などの推奨が示されているものです。
緊張型頭痛に対する鍼灸治療の効果はポジティブな臨床報告・研究が多くあります。
緊張型頭痛の鍼灸治療
緊張型頭痛の鍼灸治療は頭痛を起こす原因となっている筋肉の凝りを解消することが重要です。
凝っている筋肉を柔らかくする
頭・首・肩・背中・腰など凝っている筋肉に対して鍼灸治療をおこない、筋肉の緊張・こりを緩和します。
局所的な治療だけでなく全身に鍼をすることで体全体をリラックスさせ、効果の持続性を高めます。
顎関節周囲に問題がある場合
以下のような症状がある場合には頭の横にある側頭筋という筋肉が凝り固まっていることが多いため、側頭筋や咬筋も同時に治療することが重要です。
・歯ぎしり
・食いしばり
側頭筋や咬筋に鍼をし、当院では低周波治療器で通電することで筋緊張を緩和させます。
頭部の反応点治療
ノイロメーターという専用の医療機器を使い、頭部で特に反応のある点に鍼を行います。
反応点に鍼をすることで効果的に凝りがゆるみます。
治療頻度の目安
緊張型頭痛は1回の治療で良くなる方も多いです。
ただし、筋肉が日常生活や仕事などで凝ってくると、症状が再発します。
自分がどのくらいで筋肉が凝ってくるか、症状が出てくるかを把握し、良い状態で維持できるように定期的に鍼灸治療を受けるのがオススメです。
症状の改善までに数回かかる場合
・慢性痛の状態となっている
慢性痛とは痛みの期間が長く、痛みを感じる脳機能自体が乱れている状態です。
鍼灸治療は慢性痛に対しても効果的で、痛みの脳機能を改善させることがわかっています。この場合には何回か治療を継続していただく必要があります。