「夏バテの原因ってなに?」
「鍼灸治療で夏バテは改善する?」
こんにちは!吉祥寺メックス鍼灸院の佐藤です。
今回は夏バテに鍼灸治療が効く理由を解説したいと思います。
- 夏バテの根本的な原因は「自律神経の乱れ」
- 鍼灸は消化器系の働きを強める事ができる
- 鍼灸は自律神経の乱れを整えることができる
目次
鍼灸治療は夏バテの根本的な原因を解決できる
結論からお伝えしますと、夏バテは鍼灸治療で改善することが期待できます。
鍼灸は自律神経の乱れを整える
夏バテの根本的な原因は「急激な暑さなどに体が適応できず、自律神経が乱れてしまうから」です。
自律神経の乱れから食欲がなくなり、体力・気力が低下していくという悪循環に陥ります。
鍼灸治療は自律神経の乱れを整える作用があるため、夏バテの根本的な原因を解決することができるというわけです。
夏バテはなぜ起こる?
夏バテがなぜ起こるのかをまずはみていきましょう。
自律神経の乱れと脱水が大きな原因
自律神経が乱れる
外は暑い、電車や屋内などは冷房で寒い。気温差の大きい屋内と屋外を一日に何度も行き来することで、身体の体温調節をしている自律神経の働きが乱れます。
脱水
夏はたくさんの汗をかくため、水分をこまめにとらないと脱水を起こします。
また、汗をかくことで体内のミネラルや水分が失われ体内の電解質バランスが崩れます。
体内の水分・ミネラルの不足が原因で身体の血圧低下・脳血流が減少し、立ちくらみ・めまいがするといった症状がでます。体内のイオンバランスが崩れることで筋肉痛、足をつる等の問題が起こることもあります。
自律神経の乱れから食欲不振や睡眠不足になる
自律神経は身体の様々な機能を担っているので、自律神経系が乱れることで以下のような様々な症状がひきおこされます。
倦怠感 | 疲労感 | イライラ |
無気力 | 熱っぽい | 食欲不振 |
めまい | 立ちくらみ | 下痢・便秘 |
自律神経は胃腸などの消化器系も支配しているため、胃腸の調子なども悪くなり食欲不振になったりすることで栄養をしっかりと取れなくなります。
栄養をしっかりと取れなくなると「体がだるい」「疲れやすい」などの症状がでてきます。また、うまくリラックスできなくなり入眠困難となり寝不足になる人もいます。
夏バテ対策に鍼灸がいい理由
夏バテの対策などは検索すればいくらでもでてきますが、実は根本的なところを解決しようとしていないことが多いです。夏バテが起こる原因の根本的な原因は自律神経の乱れということを忘れてはいけません。
症状が重い人は対策行動がとれない
よくある夏バテ対策などでは
- 栄養の良い食事
- しっかり睡眠をとる
- 適度な運動をする
このようないわゆる健康的な生活をしましょうという話なのですが、ほんとうに体調が悪い人は
- 食欲がなく「栄養の良い食事」がとれない
- しっかり睡眠をとれない
- 体がつらくて運動などできない
ということが十分にあり、対策行動自体がとれないものです。
鍼灸で対策行動がとれる身体にする
これまでも説明してきたように、夏バテとは自律神経の乱れを起因とする諸症状です。ですので、根本的には自律神経系を整えなければいけないのです。
鍼灸治療で自律神経を整えるといっても漠然としているように聞こえるかもしれませんが、自律神経系に作用し、効果が上がれば、「食欲がでてくる」「ぐっすりと眠れるようになる」という変化がまず起きてきます。
鍼灸治療で自律神経のバランスを整えることで、夏バテの対策行動をしっかりと実行できるようになるというわけです。
実際に「足三里」というツボに鍼を刺すことで胃腸の活動が高まるという研究があります。
足三里というツボは古くから胃に関係する代表的なツボで、鍼灸治療ではよく使われるツボです。
これはツボの鍼刺激が副交感神経を興奮させ、交感神経を抑制したことにより起こると言われています。
つまり、乱れた自律神経のバランスを鍼灸治療で調整できるということです。
まとめ
夏バテの怖いところは対策行動を取りたいのに取れないところです。夏バテを解消するために栄養の良い食事をとる必要があるのに、体がだるく食欲がないとしっかりと食べることができない。寝不足だから寝たいのに寝れない。
鍼灸治療で自律神経を整え、しっかりと栄養のある食事を取り、水分補給をこまめにすることが夏バテにはとても効果的なのです。