腰痛の症例|ゴルフを続けたい70代の方・変形性腰椎症で3回の施術後に8か月あいた経過
| 患者 | 70代・女性/専門職 |
|---|---|
| 主訴 | 腰痛(首肩のこり・頭痛を伴う) |
| 来院時 | 紹介での来院/医療機関を受診済み |
| 診断 | 変形性腰椎症・軽度側弯・軟骨のすり減り |
| 通院 | 腰痛では3回/以後8か月間、腰痛での来院なし |
| 施術 | 首・肩・腰・臀部(現在の体系ではスタンダードコースが対象) |
| 現在 | 腰痛は落ち着いた状態。別の症状で来院 |
来院までの経緯
体操をしている最中に腰が「ぎくっ」となったのが始まりでした。ご本人は加齢によるものだろうと考えておられました。医療機関を受診し、変形性腰椎症と軽度の側弯、軟骨のすり減りを指摘されています。
当院へ来られる1週間前には、医療機関でも腰に鍼治療を受けていますが、変化はなかったとのことでした。ご紹介での来院です。
お話をうかがう中ではっきりしていたのは、ゴルフを続けたいという目的でした。痛みをゼロにしたいというより、続けたいことがあるから何とかしたい、という組み立て方です。この方の場合、これがそのまま施術の目標になりました。
初回の所見と施術
首・肩・腰・臀部の筋緊張を確認し、鍼通電を行いました。首まわりの緊張が残っていたため頸部を追加しています。
横になった状態の触診だけでは動いたときに痛む場所が見つからないことがあるため、座った姿勢で腰を後ろに反らす動き、ひねる動きを実際にしていただき、どの方向で痛みが出るかを確認しました。その結果をもとに右の腰へ追加で刺鍼しています。刺鍼後にもう一度動いていただくと、はじめに出ていた痛みは消え、代わりに別の場所が痛むようになっていました。そこにも鍼をして、また動いてもらう。これを痛みが出なくなるまで繰り返しています。
施術範囲は背中側で完結しているため、現在の体系ではスタンダードコースが対象になります。
その後の経過
2回目は約2か月後です。旅行先でゴルフをしたあとに腰の痛みが戻り、体のこりも強い状態でした。初回と同様に鍼通電を行っています。
3回目はその9日後で、絨毯の上で寝て起きたら腰が痛くなった、という来院でした。この時期は翌月に旅行の予定があり、それまでに整えておきたいという事情もありました。
ここまでで腰痛での来院は3回です。以後、8か月にわたって腰の痛みでの来院はありませんでした。次にお会いしたのは肩の痛みでのご来院で、このときは腰の痛みは出ていない状態でした。肩と首まわりへの鍼通電で対応しています。
施術者の考察
この方の腰痛は、日常的にずっと痛いというより、ゴルフや寝方といったきっかけで出て、対処すると引く、という出方をしていました。3回で間隔があいたのは、変形そのものが変わったからではなく、痛みを出していた筋肉の緊張が落ち着いたためだと考えています。
画像で指摘される変形は年齢とともに誰にでも起こり、それ自体は元に戻りません。それでも痛みが引くことはあります。この方の場合も、変形は残ったままゴルフを続けておられます。
初回に、動いてもらいながら痛む場所を確認していったことも、この経過には効いていたと考えています。腰の痛みは、強く緊張している場所から順に自覚されることがあり、そこが緩むと次の場所が表に出てきます。一度で終わりにせず、動きを見ながら対象を追っていくと、その日のうちに整理できる範囲が変わります。
この症例に関する注意
- 経過には個人差があります。同じ診断名でも、症状の出方や通院の回数・間隔は一人ひとり異なります。
- いつもの痛みと様子が違うと感じるとき、あるいは脚の力が入りにくいなどの変化があるときは、鍼灸より先に医療機関の受診をご検討ください。
- このページは、実際の経過を匿名化して記録したものです。効果を保証するものではありません。
腰痛に対する鍼灸の考え方は腰痛への鍼灸にまとめています。
