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鍼灸院の通院頻度は?【症状別に解説】

今回は「鍼灸院に通う頻度」についてです。

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「鍼灸治療は、何回やれば効果がでるの?」

「鍼灸院に通うペース(間隔)はどのくらい?」

「鍼灸にはどのくらいのペースで行けばいいの?」

こういう疑問、ありますよね?

最後まで読んでいただければ、ご自身にあった通院頻度がわかるかと思います!

✔ この記事のポイント
  • お悩みの症状によって、治療頻度は変わる
  • 良くなるまでの回数には個人差がある
  • 無理なく自分に合った頻度で継続するのが大事

鍼灸治療の特性

我々鍼灸師はもちろん、1回の施術で可能な限り楽になっていただけるよう一所懸命に施術しております。

ですが、症状の状態や個人差があるため1回でそれなりに良くなるかたもいれば、継続することで効果を実感していただける方がいるというのが実情です。

また、鍼灸治療は継続すれば、するほど体の調子の良さをより実感できます

そして、当たり前ですが 症状の種類によって良くなるまでの回数や通院頻度は違います

症状の分類

今回は3つの分類に分けて見ていきたいと思います。

① 仕事・生活習慣から起こる症状 
② 一時的な症状 
③ 難治性の症状 

様々な分け方や分類があるとは思いますが、今回は便宜上このような形で説明していきます。

症状別の通院頻度

それぞれ症状別に鍼灸の利用頻度を解説していきます。

仕事・生活習慣から起こる症状

POINT

✓ 定期的に利用するのがオススメ
✓ 「2週間に1回」「月に1回」など利用頻度は人による
✓ つらくなりすぎる前に受けた方がいい

仕事や生活習慣などが原因で起こる症状には以下のようなものがあります。

  • 首・肩こり
  • 腰痛
  • 眼精疲労
  • 自律神経症状(ストレスからくる症状)

これらの症状は、鍼灸治療を定期的に受けていただく身体のメンテナンスという通院のしかたがオススメです。

どのくらいで良くなるの?

どのくらいで良くなるかは、個人差が大きいです。
効果がすぐに出る人もいれば、ある程度の回数がかかる人がいます。年齢やその人の体の状態によって変わってくるということです。


筋肉やこり(首・肩こり、腰痛など)

首・肩こりや腰痛など筋肉やこりの問題であれば大抵は1回の治療でも効果を実感できます

もちろん、例外もあります。
例えば、「腰痛」といっても筋肉の問題だけではなく、ヘルニアや軽度の側弯症などの基礎疾患がある人の場合には、それらがない人よりは回数がかかります。

鍼灸治療はボディケアの中では効果の持続や楽になる実感を得やすい治療法です。
マッサージや整体など他のボディケアを試したことのある方は鍼灸治療の効果を実感していただけると思います。


自律神経症状

鍼灸は体の治ろうとする力を引き出す治療法でもあり、何回か治療を継続することでより効果を実感していただけることが多いです。

何回か続けて鍼灸治療を受けることで体がより良い状態となっていきますが、もちろん、1回でも施術前後の効果は実感していただけることがほとんどです


定期的に利用するのがオススメ

例えば、デスクワークなどからくる首・肩こりなどは、その症状が起こる根本的な原因はデスクワークなので、デスクワークをやめない限りは首・肩こりが起きることを防ぐことは難しいです。

お仕事や生活習慣などが原因で起こる体の不調は、鍼灸治療を受けて症状が軽快したとしても、また毎日のようにその症状がでる原因の動作をするので必ず戻ってきてしまいます

また、季節の変化や生活習慣、職場の人間関係の変化など様々なストレスで常に心身に負担がかかり続けています。何もせずにずっと良い状態で居続けるのは思いの外難しいことなのです。

次回来院の目安は?

よい状態を維持できる期間はかなりの個人差があります。

当院に実際にいらっしゃっている例として、お悩みの症状が同じ「首肩こり」であっても

  • 2週間に1回
  • 月に1回
  • 3ヶ月に1回

などそれぞれです。

身体が辛くなってきたと思ったら、鍼灸を受けていただくのがオススメです

一時的な症状の場合

POINT

✓ 明確な治療のゴールがある
✓ 高頻度で治療するほうがよい症状が多い

一時的な症状には以下のようなものがあります。

  • ぎっくり腰
  • 寝違え
  • スポーツ障害
  • 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
  • 顔面神経麻痺(軽症)

これらの症状は明確な治療のゴールがあります。

どのくらいで良くなるの?

症状や重症度によって異なります。


ぎっくり腰・寝違え

筋肉の問題などの整形外科的な症状は1~3回ほどの治療でよくなることがほとんどです。
治療を受ける間隔はあまり開けずに連続で受けたほうがいいです。
症状が出てからすぐに2日連続や3日連続で受けるというのが理想です。


スポーツ障害

ケースにもよりますが、最初は週に2回ほど受けていただくのがおすすめです。
問題の症状が解決するまでの期間はそれぞれですが、それ以降は週に1回ほどで治療します。


四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩は激しい痛みが出やすい時期と、肩周りが動かなくなる時期があります
痛みの激しい時期は週に2回ほど
痛みが落ち着いてからは週に1回ほど のペースで通っていただくのが理想的です。
痛みがなくなり、肩の可動域も戻れば鍼灸治療は終了となります。


顔面神経麻痺(軽度)

顔面神経麻痺については、個人差や始めるタイミングもありますが週1回で10回ほどの施術で良くなることが多いです。(新鮮例の場合;麻痺発症から経過が長くなく、表情筋の変性や萎縮が著名でない症例の場合)


どの症状もそうなのですが、できるだけ発症してから早く鍼灸治療を開始したほうが予後が良い傾向にあります。

このような一時的な症状などでもそれぞれ通院頻度は違いますので、施術者に直接ご相談ください。

難治性の症状の場合

POINT

✓ 週1回ぐらいが理想
✓ 治らない場合もある

一般的にはなかなか治らないような症状。難治性の症状には以下のようなものがあります。

  • 耳鳴り
  • メニエール病(めまい)
  • 難聴
  • 不妊症
  • 顔面神経麻痺(重症例、後遺症が出ているなど)

どのくらいで良くなるの?

これはかなりケースバイケースですが、基本的には数ヶ月~年単位の治療が必要です

治療の頻度は週1回が理想ですが、頻度が低くても継続して鍼灸治療を受けていただけるほうが良いと考えています。

高頻度で利用できない場合でも、お灸やツボシールなどで自宅でのセルフケアを取り入れることで奏功することもあります。

また、難治性の症状は鍼灸治療をどれだけ続けても治らないことがあるのも現実です。

ある程度の回数を続けていても治療効果を実感できない場合は鍼灸治療を受けること自体がストレスとなってしまうこともあります。

そのような場合には、一度鍼灸治療をやめてみるのもアリだと思います。

鍼灸治療の方法はひとつじゃない

また、日本で行われている鍼灸治療は様々な流派や手法がありますので、別の鍼灸院に変えてみるのも一つの手段です。

それぞれの鍼灸院ごとに最も良いと思うやり方で臨床を行っているのが日本の実情です。
当院では良導絡という流派の考え方が治療技術の基礎となっています。

鍼灸で身体のメンテナンス

東洋医学には「未病治」という言葉があります。

明らかな病気となってしまう前に予防をして体を健康な状態で保とう」という考え方です。

病気というほどではないけれど、体調が悪いというような状態も鍼灸でスッキリとすることが可能です。

月に1度くらいのペースで定期的に鍼灸を受けることで健康維持・増進をはかることが期待できます。

スポーツをしている方はパフォーマンス向上のために受ける場合も多いです。

まとめ

今回は症状別に理想的な通院頻度についてお伝えさせていただきました。

症状により通院頻度は異なりますので、鍼灸師に直接相談するのが最も早いかと思います。

鍼灸院を変えるのはアリ

鍼灸治療の手法や刺激感などは鍼灸師ごとに全く違います。

今通っている鍼灸院で良くならなくても他の鍼灸院の手法なら良くなったという話はよく聞きます。
また、鍼灸師との相性などもあると思います。

1箇所の鍼灸治療しか受けたことがないという人が多いですが、1箇所の鍼灸治療だけで鍼灸を判断してしまうのは非常にもったいないことだと思います。(特に結果が良くない場合)

自分にあった通院頻度で

鍼治療は高頻度で通わなければ全く効果が出ないということはありません

鍼灸治療は痛みやコリなどには即効性があるのですが、継続していくことで体の調子がよりよくなっていきます。

また、鍼灸治療は様々な症状に対応することができます。

ここで挙げられていなかった体の不調や症状にも鍼灸の適応はあるので、お気軽にご相談ください。

なによりも、自分にあった通院頻度で無理なく鍼灸治療を受けることが大切です!

佐藤 長快

佐藤 長快

鍼灸師(国家資格). 公益社団法人 全日本鍼灸学会 正会員. 日本良導絡自律神経学会 正会員. 東京医療専門学校鍼灸専科 卒業. せんねん灸セルフケアサポーター. 日本良導絡自律神経学会の元副会長 後藤公哉先生に師事. 上海中医薬大学 短期留学 推拿コース修了. 上海中医薬大学 短期留学 解剖コース修了. メンタルケアスペシャリスト養成講座 基礎課程修了. 認定NPO法人 健康医療評価研究機構(iHope International) e-Learning 型 Midcareer Academic learning Program 臨床研究オンライン学習プログラム修了.

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