「片頭痛(片頭痛)は鍼灸でよくなる?」
「薬で良くならないけど、鍼なら治る?」
こんにちは!吉祥寺メックス鍼灸院の佐藤です。
片頭痛は鍼灸治療で症状の緩和・改善が期待できます。
頭・首・肩などの筋肉のこりが伴うことで症状がより強くでることがおおいので、首や肩のコリにたいしても鍼をすることが重要です。
- 片頭痛は鍼灸で改善が期待できる
- 片頭痛は筋肉が凝っているせいで増悪する
- 首・肩こりが強い場合には特に鍼がオススメ
「片頭痛(偏頭痛)」は
鍼灸で緩和・改善が期待できます
目次
片頭痛とは
片頭痛は緊張型頭痛と並び、頭痛の原因として最も多い病気の一つです。日本では約1,000万人以上の人が片頭痛に悩んでいると推定されています。
片頭痛の特徴
頭の片側または両側にズキンズキンと脈打つような痛みが繰り返し起こる頭痛です。痛みの程度は緊張型頭痛よりも強く、日常生活に支障をきたすことがあります。
頭痛の前兆症状がある場合もあり、頭痛が起こる前に視覚障害や閃光(閃輝暗点)、めまい、倦怠感・脱力感などが起きることがあります。
頭痛の伴随症状として吐き気や嘔吐、光・音・においに敏感になるなどの症状が現れることがあります。
片頭痛の原因
片頭痛の原因は完全にはわかっていませんが、片頭痛の引き金となる環境的要因として以下のようなものがあります。
- 女性ホルモン
- ストレス
- 睡眠不足
- 特定の食品や飲料(チーズ、ワイン、チョコレート、カフェイン、アルコールなど)
- 天候の変化
緊張型頭痛が併発していることもある
片頭痛の方の中には緊張型頭痛を併発していることもあります。
・頭が締め付けられるような頭痛がある
このような場合には片頭痛だけではなく緊張型頭痛も併発していると考えられます。
片頭痛に対する鍼灸治療
定期的に鍼治療を受けることで、片頭痛の頻度や重症度を低減させることができます。
「頭痛の診療ガイドライン2021」で鍼灸治療は推奨
日本神経学会、日本頭痛学会、日本神経治療学会監修の「頭痛の診療ガイドライン2021」では片頭痛に対しては鍼灸治療が推奨とされています。
医療における「ガイドライン」とはエビデンスの中では最高峰のものであり、科学的根拠に基づき治療法などの推奨が示されているものです。
片頭痛に対する鍼灸治療の効果はポジティブな臨床報告・研究が多くあります。
片頭痛に対する鍼灸治療の効果
片頭痛の臨床報告では継続して治療することで、良好な結果が得られています。
山口ら「片頭痛発作予防に対する鍼治療効果」(日本温泉気候物理医学会雑誌 76 (3), 200-206, 2013. )より引用
・片頭痛患者に 2ヶ月間の鍼治療を継続した結果、中等度以上の頭痛日数は有意に減少した。また、頸肩部の筋群や咀嚼筋に認められた圧痛や筋緊張も鍼治療により有意に改善した。
・有効性が確立された予防的薬物療法との比較では、鍼治療が予防的薬物療法と同等かわずかに優れた効果があり、有害事象は少ないとされている。(ヨーロッパの大規模臨床報告 n=15,056)
片頭痛の鍼灸治療
片頭痛も首や肩の筋緊張(コリ)が関与しているという研究報告があるので、「首・肩の筋緊張緩和」・「頭の反応点」の鍼治療を行います。
さらに片頭痛には特効的な鍼治療があります。
後頭部C2末梢神経野鍼通電療法
後頭部のあたりに鍼をして低周波治療器で電気をかけます。
片頭痛を起こしていると考えられている神経(三叉神経)を抑制する目的で行います。
治療頻度の目安
最初の1ヶ月は週に1回ほど。その後は2週間に1回ほどで行います。
頭痛の程度や頻度が満足行くレベルまで抑制されるペースで鍼灸治療を受けることが重要です。