アルコールアレルギーの場合、鍼治療の消毒はどうするの?

鍼治療を受けてみたいけれど、「アルコールアレルギーだから消毒が心配…」というお悩みがある方もいらっしゃると思います。

アルコールアレルギーがある方でも、アルコールを使わない安全な消毒方法で対応可能です。安心して施術を受けていただけます。

今回は、アルコールにアレルギーのある方が鍼灸治療を受ける際の注意点や、当院での対応方針についてご紹介します。

アルコールアレルギーなのですが、鍼灸治療を受けるときの消毒は大丈夫でしょうか?

アルコールに対してアレルギー症状の既往がある場合には、代替の消毒薬で施術する部分を消毒します。


目次

アルコールアレルギーとは?

アルコールアレルギーとは、エタノールやその代謝物に体が過敏に反応する状態のことです。
主な症状としては、以下のようなものがあります。

  • かゆみ・じんましん
  • 呼吸困難
  • 嘔吐や頭痛

なお、「アルコールアレルギー」は「アルコール不耐症(いわゆるお酒に弱い体質)」とは異なります


鍼治療では消毒が必要

鍼灸治療では、皮膚に鍼を刺す行為があるため、感染症予防としての消毒が必須です。
通常は「消毒用アルコール(エタノール)」が使われます。

アルコールアレルギーでも鍼灸治療は受けられる?

アルコールアレルギーであっても鍼灸治療は受けられます。

アルコールに対してアレルギー症状の既往がある場合には、代替の消毒薬を使用して消毒を行うのが一般的です。

事前に確認するのがいい

ご自身が受けたいと思っている鍼灸院にアルコール系以外の消毒ができるかを直接ご確認いただくのがよいです。

アルコールが使えない場合の代替消毒方法

アルコール系の消毒薬が使えない場合には、代替の低水準消毒薬を用います。

低水準消毒薬:一般細菌やウイルス、酵母様真菌を殺滅できる。結核菌や芽胞には無効。クロルヘキシジングルコン酸塩、ベンザルコニウム塩化物(逆性石けん系)など。

当院での対応方針

吉祥寺メックス鍼灸院では、以下のような流れで対応いたします。

STEP
問診時にアレルギーの有無を確認

初めての方には、アルコール系の消毒薬を使用しても問題がないかどうかを事前に確認しています。

STEP
該当があればアルコールを使わずに対応

アルコールアレルギーがある場合には、クロルヘキシジンなどを使用します。
それにもアレルギー反応がある方には、逆性石けん系の消毒薬で対応します。

患者さまの体質に合わせた安全な施術を心がけておりますので、どうぞご安心ください。


まとめ

  • 鍼治療では消毒が必須ですが、アルコール以外の方法でも対応可能です
  • アルコールに対してアレルギーがある場合は事前に必ずお申し出ください
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この記事を書いた人

佐藤長快のアバター 佐藤長快 鍼灸師

吉祥寺メックス鍼灸院で鍼灸専門で施術を行なっています。
18歳の頃から鍼灸に定期的に通っている鍼灸愛好家。様々な鍼灸治療を受けるのも好きで、これまでに100人以上の施術者の鍼を受けてきました。

はり師+きゅう師=鍼灸師(国家資格)
東京医療専門学校鍼灸専科 卒業. せんねん灸セルフケアサポーター. 公益社団法人 全日本鍼灸学会 正会員. 上海中医薬大学 短期留学 推拿コース修了. 上海中医薬大学 短期留学 解剖コース修了. メンタルケアスペシャリスト養成講座 基礎課程修了. 認定NPO法人 健康医療評価研究機構(iHope International) e-Learning 型 Midcareer Academic learning Program 臨床研究オンライン学習プログラム修了.

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