40代・女性/パソコン作業と書類仕事が中心の会社員
- 来院時
- 首肩のこりからくる頭痛が10年ほど。左の側頭部が痛み、目の奥がズキズキすることもあり、強い頭痛が2週間に1回ほど出ていました。医療機関にはかかっていません。
- 経過
- 2回目の来院時に「1か月は楽だった」と話され、3回目には頭痛が起きなくなっていました。訴えの中心は首肩のこり・目の疲れへ移っています。
- 現在
- 1か月を過ぎると頭痛が出はじめるというご本人の実感にあわせ、1か月前後の間隔での来院を続けられています。
このページの要点
頭全体が締めつけられるような重さ。後頭部からこめかみにかけて、じわじわと続く鈍い痛み。夕方や仕事の終わりにかけて強くなり、首や肩のこりと一緒に出てくる——吉祥寺メックス鍼灸院に頭痛で来院される方のほとんどが、この型です。頭痛だけを単独で訴える方はまれで、大半は首こり・肩こりとあわせて来院されています。
締めつけられるような痛みで、体を動かしても悪化しないのが緊張型頭痛の特徴です。ズキズキと脈打つように痛み、動くと悪化し、吐き気や光・音のつらさをともなう場合は片頭痛の可能性が高く、施術の組み立てが変わります。また、締めつけられる痛みと脈打つ痛みが混ざって出る方もいます。どちらか一方に決めずに、その日に出ている痛みの質をうかがいながら組み立てますので、迷う場合もそのままお伝えください。
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40代・女性/パソコン作業が中心の座り仕事
頭痛は、脳や血管の病気のサインとして出ることがあります。次に当てはまる場合は、鍼灸より先に、医療機関(脳神経内科・頭痛外来)での評価をお願いしています。
このほか、いつもの頭痛と起こり方が明らかに違うと感じた場合も、まず受診をお願いします。すでに医療機関で緊張型頭痛と言われている方でも、上のような変化が新しく出てきた場合は、再受診をお願いしています。
もうひとつは、薬との付き合い方です。頭痛の薬を飲む日が、成分がひとつの鎮痛薬なら月に15日以上、片頭痛の薬(トリプタンなど)や複数の成分を組み合わせた鎮痛薬なら月に10日以上という状態が続いている場合、薬の使い方そのものが頭痛を維持していることがあります(薬剤の使用過多による頭痛)。この場合は薬の調整が前提になるため、医療機関にご相談ください。
首肩のこりが原因になっている頭痛であれば、初回から変化を感じる方が多くいます。頭痛そのものは早い段階で訴えから外れ、その後は首肩のこりが主な訴えに移っていくことがよくあります。
これは、頭痛の軽減が首肩のこりの軽減と連動しているためです。裏を返せば、こりが戻れば頭痛も戻ります。通院が続くのは頭痛を止めるためというより、こりを一定以下に保つためになっていきます。
そのため、通院の組み立ては首こり・肩こりと同じ考え方になります。こりが強い方は週1回から始めます。一方で、初回の施術で軽くなり、最初から月1回ほどの間隔で通われる方もいます。落ち着いたあとの維持は1〜2か月に1回が中心です。
どちらに近いかは、初回の施術後にどのくらい楽な状態が続いたかで判断できます。目安は施術後にお伝えします。
頭痛が出なくなったあと、どう通うかは分かれます。こりが戻る前に落としておきたいと、1か月前後の間隔で続けられる方もいれば、つらさを感じたときだけ来院される方もいます。どちらでも構いません。
変化が見えてこない場合は、施術の組み立てを見直すか、頭痛の型が緊張型ではない可能性を含めてお伝えします。また、デスクワークの時間など、こりを作っている環境が変わらない場合、施術だけで頭痛が出ない状態を保ち続けることには限界があります。そこも含めてお伝えします。
最初に確認するのは、頭痛のもとになっているこりがどこにあるかです。首の後ろ、肩の上、後頭部の付け根、肩甲骨のまわり。触診で硬さの位置を確かめて、鍼をする部位を決めます。この部位は人によって違うため、あらかじめ決められるものではありません。うつ伏せで、首の後ろから肩・背中側が中心です。
こめかみやあごの筋肉(側頭筋・咬筋)がこっている方には、仰向けで顔側にも鍼をします。食いしばりや歯ぎしりの自覚がある方、頭痛がこめかみや額のあたりに出ている方に、この組み立てが多くなります。
刺した鍼に低周波の電気を流す方法(鍼通電)を基本的に併用します。手では届かない深さの筋肉を直接動かせるためで、側頭筋・咬筋に使うこともあります。刺激に過敏な方には使いません。刺激の強さは、施術中に確認しながら調整します。刺す深さは部位ごとに決めていて、深く刺すほど効くというものではありません。こりの中心と判断した層に届く深さで止めます。
ほかに持病がある方、常用しているお薬がある方も来院されています。ほとんどの場合はそのまま受けていただけますが、刺激量の調整に関わることがあるため、問診でお知らせください。
施術は首の後ろ・肩・後頭部から背中側が中心になるため、うつ伏せでの施術で完結する場合はスタンダードコースが対象になります。
スタンダード片面施術・40分ほど
8,800円リピート割 7,700円
初回は問診がありますが、所要時間は同じく40分ほどです。
こめかみやあごの筋肉のこりが強く、顔側にも鍼をする場合は、仰向けとうつ伏せの両方での施術になるため、ダブルコースをご提案することがあります。どちらが合うか迷う場合は、コース診断ツールで確認できます。
ダブルコースの料金と所要時間、使用する鍼・手技・鍼に電気を流す方法については、コース詳細ページで写真つきでご覧いただけます。
当院は保険取扱いのない、自費の鍼灸院です。
緊張型頭痛(緊張性頭痛と書かれることもあります)の痛みには、2つの要素が関わっています。
ひとつは筋肉の側です。頭を支えている後頭部の付け根やこめかみ、首から肩にかけての筋肉が、長時間同じ姿勢を続けることで緊張したままになり、痛みを感じるセンサーが敏感になります。デスクワークで画面に向かう時間が長い方に多いのは、このためです。
もうひとつは、痛みを受け取る神経の側です。頭痛が長く続いている方では、筋肉のこりの強さだけでは説明がつかないほど、痛みを受け取る側が敏感になっていることがあります。月の半分以上頭痛がある状態が続いている方では、こちらの比重が大きくなると考えられています。心身のストレスが大きい時期に痛みを感じやすくなるのも、この過敏さと関わっています。
場所の説明がつきにくい症状にも、理由があります。首や後頭部の筋肉からの痛みの信号と、こめかみや目の奥など頭の前方の感覚を伝える神経の信号は、脳へ向かう途中の同じ中継点で合流します。後ろ側の緊張が、こめかみや目の奥の重さとして感じられることがあるのは、このためと考えられています。
こりが軽くなると頭痛が引きやすいのは筋肉の側の要素が大きいためで、一方で、こりが取れれば必ず頭痛が消えると言い切れないのは、この2つの要素の絡み方が人によって違うためです。
当院が対象にしている中心は、首・肩・後頭部のこりと一緒に出ている、締めつけられるような頭の重さ・鈍い痛みです。当院に頭痛で来院される方のほとんどは首こり・肩こりを併発しているため、施術は頭痛だけを切り離さず、首肩のこりと一続きのものとして組み立てます。
経過としては、頭痛が早い段階で訴えから外れ、その後は首肩のこりが主な訴えになっていくことが多くあります。頭痛の変化はこりの変化と連動しており、こりが戻ってくると頭痛も再発します。このため、頭痛の変化とこりの変化は分けずに見ています。
すでに頭痛外来や脳神経内科で緊張型頭痛と診断されている方も来院されています。この場合、鍼灸の対象は症状そのものの軽減で、診断や薬の内容を当院が変えるものではありません。治療や服薬と並行して受けていただけます。締めつけられる痛みと脈打つ痛みが混ざって出る方は、その日にどちらの型が出ているかをうかがいながら、施術の組み立てを変えます。片頭痛の発作そのものを鍼で止めることは、対象にしていません。
効果の出方には個人差があります。初回の変化の程度と持続を見て、通院の間隔を調整しています。施術後は一時的に頭が重くなったり、だるさが出たりすることがあり、通常は数時間から1日ほどでおさまります。
緊張型頭痛は、鍼の臨床研究が比較的多い疾患です。12の試験・約2,300人をまとめた分析では、頭痛の日数が半分以下に減った人の割合が、鎮痛薬などでの対処だけを続けた場合と比べて、鍼を受けたグループで高かったと報告されています。効果は施術期間が終わったあとも続き、6か月後の時点まで確認されたという報告もあります。
ストレッチや休息で頭痛が落ち着く場合は、それで足ります。当院に来られるのは、そうした対処を続けても頭痛が戻ってしまう方や、続ける時間が取れない方が多くを占めます。
日本の「頭痛の診療ガイドライン2021」は、緊張型頭痛の薬物療法以外の選択肢のひとつとして鍼灸を挙げています。英国のガイドラインにも、慢性化した緊張型頭痛への鍼治療を考慮するという項目があります。いずれも強い推奨ではなく、選択肢のひとつという位置づけです。
施術のあと、一時的に頭が重くなったり、だるさが出たりする方がいます。多くは数時間から1日ほどでおさまります。刺激の強さが合っていないことが原因の場合もあるため、刺激量は施術中に確認しながら調整し、2回目以降は前回の施術後の経過をうかがってから組み立てを決めています。施術のたびに悪化が続く場合は、施術自体を見直します。
刺す深さは部位ごとに決めていて、深く刺すほど効くというものではありません。こりの中心と判断した層に届く深さで止めます。電気を流す方法は、刺激に過敏な方には使いません。刺激の強さは施術中にも確認しながら調整していますので、強いと感じたらその場でお伝えください。不安がある場合は、問診の際にお伝えください。使用する鍼や電気を流す方法の実際は、コース詳細ページで写真つきでご覧いただけます。
こりが軽くなるとともに頭痛が訴えから外れていく方は多くいます。ただし、緊張型頭痛には痛みを受け取る神経の過敏さも関わっているため、こりが取れれば必ず頭痛が消える、とは言えません。また、こりが戻れば頭痛も戻ります。頭痛が出ない状態を保つには、こりが積み上がる前に落としておく形になります。
問題ありません。服薬中の方も来院されています。薬は処方している医師の指示どおり続けてください。飲んでいるお薬は、刺激量の調整に関わることがあるため問診でお知らせください。頭痛の薬を飲む日が、成分がひとつの鎮痛薬なら月に15日以上、片頭痛の薬(トリプタンなど)や複数の成分を組み合わせた鎮痛薬なら月に10日以上という状態が続いている場合は、薬の使い方そのものが頭痛に関わることがあるため、医療機関へのご相談をお願いしています。
ご来院当日の流れ、お着替え、お支払い方法については、「初めての方へ」のページで説明しています。
予約状況の確認とご予約は、予約ページから直接お取りいただけます。
このページは、緊張型頭痛に対する鍼灸について、当院の考え方と実際の経過をまとめたものです。個別の診断や治療方針の判断に代わるものではありません。検査や治療については、かかりつけの医師にご確認ください。
この記事を書いた人
吉祥寺メックス鍼灸院で鍼灸専門の施術を行っています。
18歳の頃に鍼灸を初めて受け、その効果を実感し、その後鍼灸の道へ。以来さまざまな流派・技法の施術を受け続け、これまでに100名以上の施術者の鍼を経験してきた鍼灸愛好家でもあります。
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